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第二夜


こんな夢を見た。


まこの部屋を下がって廊下伝いに私の部屋へ帰ると行灯がぼんやり点っている。


片膝を座布団の上に突いて燻っている灯心を立たせると、花のような丁子がぱたりと朱塗りの台に落ちた。

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第一夜

こんな夢を見た。

豊音「さえー、しんじゃうよー...」

私が枕元で座っていると彼女は静かな声でそう言う。

彼女は長い髪を枕に敷き、輪郭の柔らかな可愛らしい顔を横たえている

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